ノロウイルスのお話|福岡市城南区梅林の内科・消化器内科・外科・肛門外科|原クリニック

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ノロウイルスのお話

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2026年1月18日

ノロウイルスのお話

冬は胃腸炎が流行する時期です。ここ最近、ノロウイルス腸炎の診断で治療する機会が増えていると感じています。

今回はノロウイルス腸炎についてまとめてみました。

【疫学】

ノロウイルスは全年齢層に感染し、胃腸炎の集団発生を引き起こします。食中毒の原因物質で最も患者数が多いです。食中毒としては12月~2月が多く、原因の多くは生ガキです。

【特徴と感染経路】

ノロウイルスは感染力が非常に強いです(少量のウイルスでも感染は成立します)。症状が治まっても、10日程度ウイルスが排泄され続けることがあります。

・カキなどの二枚貝を生や加熱不十分な状態で食べると感染するリスクが高まります。(カキが海中のウイルスをため込みます)

・汚染された調理器具や感染者の手指を介して感染が広がります。

・感染者の唾液中にもウイルスが存在するため、咳やくしゃみによる飛沫での空気感染リスクもあります。

・ノロウイルスはヒト以外に感染しないので、感染源はヒトの便と嘔吐物です。

ウイルスの抵抗性は非常に強く、

・胃液

・60℃程度の熱

・水道水やプール消毒に用いる塩素濃度

でも安定しています。

また、乾燥にも強いウイルスです。

感染力が強く、医療機関では感染の遮断が急務となります。

汚染された衣類などは煮沸(85℃以上で1分以上の加熱)による消毒が有効です。消毒用エタノールは効果が弱く、通常の手指消毒やふき取り程度では感染の伝播を防ぐことができません。

消毒に有効な薬剤は次亜塩素酸ナトリウム(0.1%)です。

嘔吐物や便の処理には手袋、ビニールエプロン、マスクなどをして行いましょう。また、処理中には十分な換気を行い、処理後には石鹸、流水でしっかり手洗いをしましょう。

【症状】

1~2日の潜伏期の後、胃腸炎を発症します。(生ガキを食べてから1~2日後に発症します)

嘔吐、下痢、腹痛が主な症状です。嘔吐は子供に多く、下痢は成人に多いと言われています。

【診断】

当院ではノロウイルス抗原検査が可能です。

(3歳未満、65歳以上、がん患者などの特定の条件に当てはまる場合のみ保険適用、それ以外は自費となります)

【治療】

抗ウイルス薬やワクチンはなく、対処療法となります。

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