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帯状疱疹のワクチンについて

[2023.08.07]

最近、帯状疱疹ワクチンのTVCMが放映されており、帯状疱疹の予防接種について記載します。

 

帯状疱疹は体内の水痘・帯状疱疹ウイルスが再活性化することで発症します。

子供のころ、このウイルスにかかると、水ぼうそうを発症します。水ぼうそうがよくなった後もウイルスが神経に潜んでいます。

元気な時は自分の体の免疫力でウイルスの活動を抑えられますが、免疫力が低下したときにウイルスが再び活動を開始し、増殖します。

そして、ウイルスが神経から皮膚へ移動し、神経領域に沿って痛みや発疹がでる帯状疱疹を発症します。

日本人は9割が帯状疱疹の原因となるウイルスを持っており、帯状疱疹は50歳以上で増加し、80歳までに日本人の約3人に1人が発症するといわれています。

帯状疱疹を発症してしまったら抗ウイルス薬で治療をします。しかし、帯状疱疹が改善した後も神経痛が残り日常生活に支障をきたす場合があります。

加齢とともに帯状疱疹後神経痛への移行リスクは高くなります。

予防には日頃の体調管理が重要ですが、予防接種も2種類ありますので記載しておきます。

 

水ぼうそうワクチン(ビケン)は水痘・帯状疱疹ウイルスを弱毒化させて病原性をなくしたものです。子供の水ぼうそう予防にも使用されています。予防効果は中程度で、持続期間は5年程度と言われています。1回の投与で終了します。

 

帯状疱疹ワクチン(シングリックス)は免疫抑制治療を行っている方でも投与でき、予防効果はかなり高いです。効果持続期間が10年以上あります。1回2万2000円程度で2回打たないといけません。また、副作用もビケンより強くでます。

 

それぞれのワクチンのメリット、デメリットを下記の表に記載しました。

予防接種をご希望の方はクリニックまで電話してください。(予約制になります)

 

水ぼうそうワクチン


(ビケン)

帯状疱疹ワクチン


(シングリックス)

適用年齢 50歳以上

50歳以上


(免疫抑制状態にある方は18歳以上から接種可能です)

ワクチンの種類 生ワクチン 不活化ワクチン
発症予防効果 約50% 約90%
効果の持続期間 約5年 10年以上
副作用 少ない

多め

(接種部位の痛み、腫れなど)

接種方法 皮下注射 筋肉注射
接種回数 1回 2回
1回あたりの費用 8000円前後 2万2000円前後
免疫抑制剤を使っている人 接種できません 接種できます
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