2026年7月10日

最近、熱中症の症状で受診される方が増えてきました。
急に暑くなり、まだ身体が暑さに慣れていない時期は、体温調節がうまくいかず、熱中症を起こしやすくなります。屋外での運動や作業中だけでなく、室内や夜間でも熱中症になることがあります。
水分だけでなく、塩分の補給も大切です
汗をたくさんかくと、水分と一緒に塩分も失われます。
こまめな水分補給を心がけるとともに、大量に汗をかいたときには、スポーツドリンクや経口補水液などを利用して、水分と電解質を補給しましょう。
ただし、高血圧、心臓病、腎臓病などで水分や塩分の制限を受けている方は、自己判断で摂取量を増やさず、主治医へご相談ください。
熱中症の主な症状
Ⅰ度(軽症)
- めまい、立ちくらみ、生あくび
- 一時的に意識が遠くなる
- 大量の発汗
- 筋肉痛、筋肉の硬直
- こむら返り
涼しい場所へ移動し、衣服を緩めて身体を冷やし、水分と塩分を補給してください。自分で水分を飲めない場合や、休んでも改善しない場合は医療機関を受診しましょう。
Ⅱ度(中等症)
- 頭痛
- 吐き気、嘔吐
- 強いだるさ、ぐったりする
- 身体に力が入らない
- 集中力や判断力の低下
Ⅱ度の症状がある場合は、医療機関での診察や点滴が必要になることがあります。早めに受診してください。少しでも意識状態がおかしい場合は、軽症と考えず、医療機関への搬送が必要です。
Ⅲ度・Ⅳ度(重症)
- 呼びかけへの反応がおかしい
- 意識がない
- けいれんしている
- まっすぐ歩けない
- 手足をうまく動かせない
- 身体が非常に熱い
- 高体温
これらは命に関わる危険な状態です。すぐに救急車を呼び、到着するまで涼しい場所へ移動させ、首、わきの下、足の付け根などを冷やしてください。意識がはっきりしない人に、無理に水分を飲ませてはいけません。
熱中症を予防するために
- のどが渇く前に、こまめに水分をとる
- 大量に汗をかいたときは塩分も補給する
- エアコンや扇風機を適切に使用する
- 暑い時間帯の外出や運動をできるだけ避ける
- 帽子や日傘を利用する
- 通気性のよい服装を選ぶ
- 睡眠不足や体調不良の日は無理をしない
- 暑さ指数(WBGT)も参考にする
暑さ指数(WBGT)は、気温だけでなく、湿度や日差しなども含めて熱中症の危険度を示す指標です。
高齢者や小さなお子さんは、暑さやのどの渇きを自覚しにくいことがあります。ご家族や周囲の方も、室温や水分摂取の状況、普段と違う様子がないかを確認しましょう。
「少しおかしいな」と感じたら、無理をせず、早めに休むことが大切です。
