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熱中症

[2023.07.17]

暑い日が続いています。今回は熱中症の予防、治療について書きたいと思います。

 

熱中症の発症時期は梅雨明け後 7 月中旬から 8 月上旬にかけてピークを迎え、発症時刻は 12 時および 15 時前後の日中が最も多いです。

 

もちろん、外でスポーツや労働をしている人は注意が必要ですが、高齢の方は日常生活で起こる「非労作性熱中症」に注意が必要です。

 

非労作性熱中症は日常生活の中で徐々にすすみ、周囲の人から気付かれにくいです。高齢の方は基礎疾患(心臓の病気、糖尿病、高血圧など)を有している方が多く、熱中症になると重症化しやすいともいわれています。

 

そこで熱中症予防の「HEAT(ヒート)」です。

H:Health Care

・三度の食事をしっかりとってください。

・毎日の体温・血圧・心拍数・体重の測定をお願いします。

E:Environment 

・涼しい生活環境が大切です。(エアコンはしっかり使いましょう!!)

・周囲の人たちと交流できる毎日も大事です。

A:Alert

・熱中症警戒アラートに注意してください。

・天気予報やニュースを毎日チェックしましょう。

T:Treatment

・高血圧、心臓の病気、糖尿病、腎臓病などの持病の管理(こちらはお任せ下さい)

 

これらに気をつけて日常から熱中症対策をしてください。

 

また、熱中症の治療は「FIRE(ファイヤー)」です。

F:Fluid 

・適切な水分補給

熱中症では水分のみならず、体の塩分も失われます。水の摂取のみならず、経口補水液 オーエスワン®(OS-1:大塚製薬工場)、梅干し、みそ汁なども塩分が含まれており有効です。市販のスポーツドリンクでもよいですが、糖分が多いので注意してください。

I:Icing

・体を冷やす

太い静脈を冷やしてください(首、わきの下、太ももの付け根)

R:Rest

・安静

E:Emergency

・救急搬送 / 119番

呼びかけて反応がないときは救急車を呼んで下さい

 

本当に暑いので体調に気を付けてお過ごしください。

副院長 原 裕一

 

参考資料:日本救急医学会 熱中症診療ガイドライン2015年

 

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